太陽は腕を背中で縛られたまま床にうつ伏せになっていた。菱縄縛りは解かれていたが、その体には縄の痕がくっきりと残っている。
「エロいね、太陽」
少し開いた足の間には、針が刺さったままのちんこがある。僕の足に針が刺さらないように気を付けながら、軽くそれを足で踏む。
「うぅ」
太陽が小さく呻く。
「針にはもう慣れた?」
太陽は答えない。
「分かった。じゃあ」
両端がそれぞれ輪になっている、長さ5、60センチくらいのワイヤーを持ってくる。それを右手に持って、左手を太陽の股間に後ろから手を突っ込んで、玉を握った。
「うっ」
玉を引っ張る。ワイヤーの先の輪っかに玉を通す。
「きっと、もっと気持ち良くなるよ」
ワイヤーを引っ張ると、輪が締まり、玉の付け根を締め上げた。
「うう」
天井から鎖を下ろし、その先端のフックをワイヤーのもう一つの輪に引っ掛けた。鎖を巻き上げる。うつ伏せで横になっていた太陽の玉が天井の方に引っ張られる。
「や、やめて」
小さな声で太陽が言った。僕は更に引き上げる。太陽の玉が引っ張られる。
「うがぁ」
太陽が大きな声で叫んだ。それでも鎖を巻き上げ続ける。やがて、太陽の体が宙に浮き、玉だけで吊り下げられた。
「あぁぁぁ」
太陽はうつ伏せの姿勢から、玉を頂点に頭を下向きに、足は下に少し曲がった状態で吊り下がっていた。
「どう? 気持ちいい?」
太陽の頭の前にしゃがみ込んで、尋ねる。
「どうなの?」
太陽は涙目で僕を見る。でも、何も言わない。
「気持ちいいんだね?」
やはり何も言わない。
「まだ足りない? もっと気持ち良くしてほしいんだね」
僕は立ち上がる。太陽の玉を見る。根元をワイヤーで締め付けられ、玉がぱんぱんになっている。その玉を軽く握る。
「これでまだ足りないんだ・・・変態だね、太陽は」
壁から鞭を手に取った。
「じゃあ、もっと気持ち良くしてあげるよ」
鞭を背中に振り下ろした。大きな音がする。太陽が呻く。更に振り下ろす。手加減しない。思いっきり振り下ろした。
「ぎぃぃ」
太陽が声を上げる。
「気持ちいい?」
太陽は首を左右に振る。
「ふぅん。だったら・・・」
僕は八重樫さんに向かって手を突き出す。その手に八重樫さんが針を渡してくれる。今まで乳首やちんこに刺したような針じゃない。
「これ、なんて言うやつでしたっけ?」
八重樫さんに尋ねた。
「畳針」
「畳針って言うんだって」
太陽の顔の前にそれをかざした。その針は長さが15センチくらい、太さも先の方で1ミリくらい、根元は3ミリくらいある。
「い、いや」
太陽が呻いた。
「刺して欲しいの?」
それを無視して僕は言う。
「やめて・・・助けて・・・」
「分かった。刺して欲しいんだね」
太陽の玉を握る。
「じゃあ、行くよ」
玉の横からその針を刺し込んだ。
「ぎゃあぁ」
太陽が絶叫した。
「まだ先が刺さっただけだよ」
さらに押し込む。
「や、やめろぉ」
太陽が叫ぶ。
「だから、暴れるなって」
玉を握る手に力を込め、一気に針を押し込んだ、
「あぐっ」
針は両方の睾丸を貫き、その先端が陰嚢の向こう側から突き出した。
「ほら、貫通したよ、畳針」
太陽は呻いている。
「どう、気持ちいい?」
太陽は微かに首を左右に振る。
「まだ足りないんだ」
まるでこれからすることが分かっているかのように、太陽が体を揺さぶる。
「そんなに急かすなよ」
もう一本の畳針を握る。また太陽の顔の前にかざす。
「どう、嬉しい?」
太陽は何か呻いた。
「そうだよね。嬉しいよね」
反対側に回り込む。今度はさっきの畳針の先端が出ている方から突き刺した。
「うぐっ」
反対側から貫通させる。二本の太い針が太陽の玉を貫いた。
「うぅぅぅ」
太陽が辛そうな声を出す。
「そんなに気持ちいいんだ」
床に太陽の足が着くまで鎖を緩める。太陽は上半身を起こして僕を睨んだ。
「そんな顔するなら、また吊すよ?」
少し鎖を巻き上げる。玉が引っ張られる。
「あっ」
太陽が慌てたような声を出した。でも、もう遅い。鎖を巻き上げ続ける。再び太陽の体が宙に浮く。背中で両手を縛っていた縄を解いてやると、その手で玉を締め付けているワイヤーを外そうとした。それが無理だと分かると、諦めたのか両手をだらんと垂らした。
「あんな顔で睨むなんてね、奴隷のくせに。お仕置きしないとね」
壁に行って、あの鞭を手に取った。あの、八重樫さんに使うなと言われた、ずっしりと重いあの鞭だ。チラリと八重樫さん達の方を見る。みんな、部屋の隅に避難している。
「確か太陽、これ使って欲しそうだったよね。一回だけなら使っていいってさ」
太陽との間に距離を取る。八重樫さんに教えてもらったように、周りに気を付けながら振り上げる。
「じゃあ、行くよ」
そして、一気に振り下ろした。

鞭の先の動きは見えなかった。鼓膜がビリビリするような感じの音を、いや、衝撃を感じた。
玉で吊り下げられた太陽の体が反り返った。太陽は悲鳴を上げなかった。
「どう、気持ちいい?」
鞭を束ねながら、太陽の顔を覗き込んだ。太陽は目を見開いて口を開いていた。
「はぁはぁはぁ」
体を強ばらせたまま、早くて浅い息を繰り返している。
「ふぅん」
(そんなに痛いんだ)
今日、僕は太陽を吊り下げたり太い針を玉に貫通させたりした。でも、こんな表情はしなかった。太陽の背中を見る。斜めに一本、赤い筋が出来上がっていた。そこから血が滲み、一部は滴り落ちている。鞭を床に置いた。
(これって・・・)
あの夢を思い出した。太陽に近づく。その傷を見る。勃起する。
「太陽、僕、前に夢を見たんだ、あの僕が風邪をひいた時に」
傷に顔を近づける。
「その夢でね、あの鞭使ったんだ。そしたら、こんな風に皮膚が裂けて血が出てきたんだよ」
最も血がたくさん出ている所に僕は口を押し付け、そこを舐めた。
「うっ」
太陽が呻いた。
「その夢ではね、僕はこの傷に指を突っ込んで、引き裂いて」
傷に指を押し付けた。夢のように指をねじ込むことは出来なかった。
「そして、太陽の内臓引きずり出して」
心臓がドキドキ言っている。顔が、体が熱い。ちんこがはち切れそうだ。チラリと八重樫さんを見た。それに八重樫さんは気が付かなかった。鞭を拾い上げた。それをもう一度太陽に振り下ろした。
「ぎゃあぁ」
何か大きな音がした。床でお茶のペットボトルが跳ねて転がった。太陽のお尻の奧に入っていたやつだ。
「あ〜あ、出ちゃったね」
八重樫さんが無言で僕に近づき、僕の手から鞭を奪い取った。太陽のアナルを見てみる。そこは血塗れになっていた。
「背中もお尻も裂けちゃったね」
アナルの血を舐めた。背中に出来た新しい傷も舐める。
「夢の中で、僕、太陽の腸をちんこに巻き付けてオナニーしたんだよ」
新しい傷に指を当て、開いてみようとした。
「いぃぃぃ」
太陽が呻いた。
「太陽の腸、あったかくて気持ち良かったんだ」
傷に爪を立てる。
「いあぁぁ」
指を押し付ける。でも、やっぱり引き裂けそうもない。
「やっぱり夢は夢かぁ・・・」
僕は床に座り込み、勃起したちんこを握って扱き始めた。

「おい、大丈夫か?」
誰かが言った。僕の意識は少し朦朧としている。でも、目の前で太陽が呻いているのは分かる。そして、僕が何をどうしたいのかも。
「大丈夫・・・大丈夫」
僕はうわごとのように言っていた。立ち上がる。別のワイヤーを持ってくる。両端に金属のリングが付いている、短いワイヤーだ。そのリングを太陽の玉を貫通している畳針の両側に引っ掛ける。ワイヤーの真ん中に、天井からぶら下がっている別の鎖の先端のフックを掛ける。その鎖を少し引き上げる。畳針からワイヤーのリングが外れないように位置を直す。再び鎖を巻き上げる。
「うぅ」
太陽が呻く。やがて、太陽の体が玉を貫通した畳針に引き上げられる。
「うがぁ」
玉の根元で吊り下げていた方の鎖を緩め、フックを外す。太陽の体が玉の畳針だけで吊り下がった。その顔を覗き込む。
「どう、痛い?」
太陽の顔が歪んでいる。激しい痛みをこらえている、口からはずっと呻き声が漏れている。僕の顔が自然に笑顔になる。
「痛そうだね。嬉しい?」
太陽は反応しない。
「どうなの?」
それでも反応しなかった。
「じゃあ・・・」
僕は太陽の腰の辺りに両腕を回して、太陽の体にぶら下がった。
「あがぁぁぁ」
太陽が叫ぶ。
「気持ちいい?」
その叫び声に負けないくらい大きな声で僕も太陽に尋ねた。
「痛い、痛い、助けて!!」
「そんなに気持ちいいんだ」
「もう・・・やめろぉ」
太陽が体を揺らした。僕は太陽の体から振り落とされる。
「あの、あれ、バラす、バラしてやる!!」
そう太陽が叫んでいた。床に落ちて体を起こした僕と目が合う。僕は笑った。
「ふうん。いいよ。もうどうでもいい」
立ち上がる。勃起している。それを太陽の目の前で扱く。
「ご、ご主人様・・・」
太陽が呻いた。
「欲しい?」
太陽がうなずく。
「待て、だよ」
太陽が両手を肩のところに構えた。
「よし」
太陽が僕の勃起したちんこにしゃぶりついた。僕はその頭を抱きかかえ、奥に突っ込む。手を上に伸ばして太陽のちんこを掴む。それは勃起していた。
「さすが太陽、僕の奴隷だね」
そのちんこを扱く。その時、何かが僕の頭に垂れた。上を見上げると、太陽の股間の辺りから血が滴っていた。

「完全に裂けてるな」
この状況を危険と判断した八重樫さんが止めに入り、太陽を床に下ろした。床でうつ伏せに寝そべっている太陽の周りにみんなが集まっていた。僕はその傍らであぐらをかいて座っている。手で、さっきまで太陽の玉を貫通していた畳針をぼんやりと弄んでいる。
「こんなケツじゃ、なに入れられても痛み以外感じないだろうな」
八重樫さんが太陽の裂けた穴にちんこを挿入した。

八重樫さんの後は佐伯さん、城戸さん、今宮さんの順番で太陽を犯した。ちんこや腕を入れても、太陽はずっと虚ろな目で何も反応しなかった。
「太陽、生きてる?」
みんなにマワされても反応しない太陽の頬を叩いた。
「壊す前に壊れたか?」
城戸さんが半笑いで言う。
「ねえ、太陽、もう壊れちゃったの?」
少し心配になった。僕は太陽に顔を寄せてキスをした。すると、太陽がまばたきし、周囲を見回した。
「王子様のキスでお目覚めとはな」
今宮さんが茶化すように言った。
「うぅ」
目が覚めた太陽は体の痛みで呻き声を上げる。
「どこが痛い?」
僕はそんな太陽に尋ねた。
「玉と背中」
太陽は答える。
「どこが気持ちいい?」
「全部」
太陽はそう答えた。

僕は太陽のお尻に入れていた。
太陽の穴は裂けていて、入れても全然僕を包み込んではくれなかった。仕方がないので太陽の穴に腕を突っ込んで、穴の中でオナニーした。
太陽のちんこはそれでも勃起していた。
太陽の穴の中でオナニーしながら、今日、太陽にしたことを思い返す。あの夢も思い出す。夢について佐伯さんとLINE通話したときに言われたことも思い出す。
『君はあいつに匹敵するくらいのどSだよ』と。
そして、もう一つ。
『君自身の手で、太陽を殺してしまいたいか?』、と。
「僕は・・・たぶん・・・」
太陽の穴の中で射精した。
その時、城戸さんが白い布のような物で、太陽の鼻と口を覆った。
太陽は動かなくなった。
「あと、お願いします」
城戸さんに言った。僕は気を失った太陽の横に座り込んだ。



「今日は家の近くまで送ってあげるから、シャワー浴びてきなさい」
佐伯さんが僕に言った。
「はい」
僕は疲れ切った体を無理矢理立たせてバスルームに行った。暖かいシャワーを浴びる。全身に付いていた太陽の血を洗い流す。そのままバスルームの床に座り込む。頭にシャワーが降り注ぐ。
(終わった・・・んだよな)
まだもう一つしなきゃならないことは残ってるけど、取りあえず今日やる事は全部やった。
(疲れた・・・もう、ずっとこのままでいいや)
シャワーの下で思った。僕はバスルームの床に倒れ込んだ。

「おい、大丈夫か?」
今宮さんがバスルームに入ってきた。たぶん、僕が全然出て来ないので心配してくれたんだと思う。それくらい僕は疲れ切っていた。今宮さんが僕を抱えてバスルームから運び出し、佐伯さんが体をタオルで拭いてくれる。そして、服を着るのを手伝ってくれた。
その後、車で家のすぐ近くまで送ってくれた。
もちろん、僕一人だ。
太陽はもういない。

「城戸さんが、終わったら連絡するって」
「はい」
家のすぐ近くで車を停めた佐伯さんから別れ際に言われた。
「心配しなくても、椎名さんが後始末してくれる」
「はい」
動かない体を動かして車から降りた。
「じゃあな。今日はよく頑張った」
「はい」
そして僕等は別れた。

      


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